桜を見る会「政府から一定の回答」、野党が国会審議に復帰

 立憲民主党などの野党4党は29日、首相主催の「桜を見る会」を巡り、国の行政指導を受けた磁気治療器販売会社「ジャパンライフ」の幹部が招待されていた疑惑について、「政府から一定の回答が得られた」と判断し、同日午後から国会審議に復帰した。

 「ジャパンライフ」の幹部に送付されたとする招待状には、内閣府が共産党に提供した資料で「総理・長官等の推薦者」とする区分番号「60」が記されている。

 内閣府は29日、参院行政監視委員会の理事懇談会で「区分は招待状の発送を効率的に行うために付している」と説明した。これまで「資料を廃棄しているので分からない」としていたが、内閣府が作成した資料であることを認めた。

 野党は同日午前の国会審議を欠席したが、内閣府の説明を受けて審議に応じることを決めた。「首相らの推薦枠で招待状を発送した可能性が強まった」(立民幹部)とみて、追及を強める構えだ。