宮野真守『HUMAN LOST 人間失格』声優は最強の布陣と自信!

https://img.cinematoday.jp/a/N0112631/_size_640x/_v_1575028447/main.jpg
主人公に声を吹き込んだ宮野真守、左は冲方丁、右は木崎文智監督

 声優の宮野真守が29日、TOHOシネマズ新宿で行われたアニメーション映画『HUMAN LOST 人間失格』の初日舞台あいさつに出席し、本作の声優キャストについて「最強の布陣」と自信を見せた。この日は宮野とともに、木崎文智監督とストーリー原案・脚本を担当した冲方丁も登壇した。

『HUMAN LOST 人間失格』予告【動画】

 本作は、太宰治の小説「人間失格」を原案とした長編アニメ映画。医療革命後の昭和111年の東京を舞台に、死を克服した社会のゆがみが描き出される。宮野は主人公・大庭葉藏に声を吹き込み、ほかにも花澤香菜櫻井孝宏福山潤松田健一郎小山力也沢城みゆき千菅春香といった豪華な面々が声優として参加した。

 「人間失格」をSF・ダークヒーローアクションとして再構築し、斬新なアレンジを加えた本作について、宮野は「誰が『人間失格』をヒーローものにしようって考えたんでしょう。最初に聞いたときびっくりしました」と感想を述べる。主人公のキャラクターについても変更が加わっているというが、宮野は「『人間失格』の精神性みたいなもの、葉藏の誰にもわからない鬱屈とした悩みの部分は大事にしようと。それを持って演じても違和感はないだろうと、偉大な原案があるので役づくりはしやすかった」と語った。

 収録はプレスコ形式で行われたそうで、宮野は「ガイドラインみたいに映像があったので、やりやすかったですし、想像もしやすかった」とスタッフの気遣いに感心しきり。続けて「ほかの声優陣のお芝居も本当に素晴らしくて、福山さんの暴走ったらない……。そんなプレスコだからこそのアドリブもたくさんあります。声優陣は最強の布陣。みんなが全力でお芝居しているので、ぜひそれを感じてほしい」と紹介した。

 また、宮野は「僕と(花澤)香菜ちゃんが主人公とヒロインという立ち位置でやると、(作品の中で花澤が演じる役は)絶対に不幸になる。今回はどうなるか観てください」と意味深な発言も。さらに「アクションのすごさも肝になってくる。タイトルを聞いて、どういう物語かな、難しいのかなと思われがちですが、CGであれだけのアクションを作るのは大変だったろうなと思います。しかも葉藏は変身までしますからね」と笑顔でアピールした。(取材・文:名鹿祥史)

映画『HUMAN LOST 人間失格』は公開中

» 動画の詳細