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投手の球数制限導入の決定について記者会見する日本高野連の八田英二会長(右奥)=大阪市西区で2019年11月29日午後5時20分、木葉健二撮影

「1週間500球」制限、ノーゲームの投球数も算定 申告敬遠を合わせて実施

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 大阪市内で29日に開かれた日本高校野球連盟の理事会で、「1週間500球以内」とする投球数制限や大会日程の3連戦回避などが決まった。投手の健康を守る取り組みが来季からさまざま実施されることになった。

 「1週間500球以内」の対象期間は1大会にとどまらず、それに連続する大会も含む。試合が降雨などでノーゲームとなった場合でも、投球数は500球に含まれる。都道府県高野連は3年間の試行期間中、夏の選手権地方大会の投手別投球データを集めるほか、準々決勝と準決勝で登板した投手の肩肘検査実施を検討する。

 申告故意四球は国際基準に合わせて昨季から公認野球規則に追加されていたが、高校野球では適用されていなかった。従来通りボールを4球投げて敬遠することも可能で、打席の途中でも申告でき、申告以降は投球数にカウントされない。

 原則3連戦回避の日程とする対象大会は春夏の甲子園大会の他、全国軟式選手権、明治神宮大会、国体、都道府県高野連主催の各種大会。国体は再来年の三重国体から実施を目指す。また、選手の障害の有無などを指導者や保護者で共有する健康調査票も来春から導入する。【石川裕士】