「私たちの未来のため」 温暖化対策求め福岡などで世界一斉デモ
by 毎日新聞世界中の若者らが中心となって地球温暖化対策の強化を各国政府に求めるデモ行進「グローバル気候マーチ」が29日、世界各地であり、福岡市中央区でも学生や幼い子ども連れら約110人が参加した。参加者たちは「地球が火事です」「私たちの未来のため」などと書かれた手作りプラカードを手に繁華街を練り歩いた。
来月2日に始まる国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)を前にした一斉行動。国内では東京、大阪など25都府県で企画され、各地で多くの大学生らが声を上げた。
福岡でのマーチ開催は9月に続いて2回目で、企画の中心となった九州大農学部4年の阪口真生志(まきし)さん(23)は「若者は将来に不安を持っている。持続可能な地球を作る最後のチャンスだ。世界のリーダーに聞いてほしい」と訴えた。
世界一斉デモは気候変動の危機を訴えたスウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさん(16)の運動をきっかけに、ソーシャルメディアなどを通じて世界中に広まっている。福岡海星女子学院高1年の大木春雪(はるな)さん(15)は「学校でグレタさんのことを学び、自分たちも意見を出して変えていきたいと思い参加した。少しでも広がれば」と話した。【加藤小夜、岩崎歩】