米海兵隊岩国基地の規則違反 防衛政務官が知事らに是正措置を説明
by 毎日新聞米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)所属の戦闘機部隊で規則違反が常態化していた問題で、岩田和親防衛政務官は29日、山口県で村岡嗣政(つぐまさ)知事らと面会し、米軍の是正措置などを伝えたほか、違反の詳しい内容を防衛省が説明していなかったことを改めて陳謝した。
規則違反は操縦しながらの自撮りや薬物乱用など。昨年12月に高知沖で空中給油機と戦闘機が衝突・墜落した事故の調査報告書で指摘され、部隊の複数の幹部が解任された。米軍は報告書を公表したが、防衛省は今年10月の地元自治体への説明で具体的な内容に言及しなかった。
面会で岩田政務官は「コックピット内への持ち込み禁止物の確認やプロ意識の徹底を図る」など米側の取り組みを説明。同様の行為の有無について調査し、処分したとする米軍からの情報を伝えた。村岡知事は「規律違反は安全を著しく軽視するもので言語道断だ。再発防止に万全を期すよう米側に伝えてほしい」と要請した。【祝部幹雄、古賀亮至】