巨人の「読み」大的中? ジョンソン、ロドリゲス再契約合意せず...メジャー流出も
阪神ピアース・ジョンソン投手(28)と中日ジョエリー・ロドリゲス投手(28)が、保留者名簿から外れることになった。2019年11月29日までに再契約の交渉がまとまらなかった。阪神、中日ともにこれで独占交渉権を失うことになり、ジョンソン、ロドリゲスは12月2日に自由契約選手として公示され、他球団との交渉が可能となる。
巨人の情報の正確性を裏付ける結果に...
阪神はジョンソンを引き留めるために粘り強く交渉を続け、複数年、高額年俸を用意したとみられる。その一方で、MLBの複数球団がジョンソン獲得に向けて調査を行っていたのも事実で、今年10月に第一子となる長男が誕生したこともあり、ジョンソンがMLB移籍を選択する可能性は決して低くはないだろう。
ロドリゲスの退団もほぼ確実となった。この日、加藤宏幸球団代表(60)が明かしたもので、保留者名簿から外す見通しだ。加藤代表によると、ロドリゲスの代理人から移籍先をMLB球団に求めるとの話があったという。球団としてはロドリゲスとMLB球団の交渉が決裂した場合に備えて受け入れ態勢を整える方針だ。
このままいけばジョンソン、ロドリゲスのMLB流出は避けられそうになく、巨人の情報の精度の高さを裏付ける結果となりそうだ。2選手の去就が不透明だった11月25日、ライバル球団の巨人・大塚淳弘球団副代表編成担当(60)がメディアにもらした発言が波紋を広げた。スポーツ紙の報道によると、大塚球団副代表が独自で得た情報をもとに2選手のMLB行きの可能性に触れたという。MLBに流出となれば、巨人の読みが的中したことになる。
ウインターミーティングで大きな動きが...
すでにMLBの移籍市場は動き出しており、全米の野球関係者が集うウインターミーティング(米カリフォルニア州12月9日~)でさらなる動きがありそうだ。ジョンソン、ロドリゲスともにウインターミーティングの結果次第で改めて日本の球団と向き合うとみられるが、マネーゲームとなればMLB球団の優位は動かない。
阪神はラファエル・ドリス投手(31)も保留者名簿から外す見通しで、ジョンソン同様に今後も粘り強く交渉を続けていく。実績ある貴重な中継ぎ2投手が抜ければチームにとって大打撃で、なんとしても流出を阻止したいところ。ドリスにいたっては昨年も保留者名簿から外れ、自由契約選手となったところで再契約にこぎつけた経緯もあり、残留の可能性はジョンソンよりも高いだろう。
日本野球機構(NPB)に提出する保留者名簿の期限は11月30日まで。締め切りを翌日に控え各球団で動きがみられ、ヤクルトではウラディミール・バレンティン外野手(35)の退団が確実となった。自由契約となる見通しのジョンソン、ドリス、ロドリゲス。残留かMLB移籍か...。今後の動向に注目だ。