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「会いに行く返礼品」をPRする精肉店の職人、川村将紀さん(中央)や、岡田康裕・兵庫県加古川市長(右)ら=加古川市立青少年女性センターで2019年11月29日、幸長由子撮影

兵庫・加古川市が「会いに行く返礼品」 職人が出向き神戸ビーフなど調理、市PRも

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返礼品の「神戸ビーフ」の調理を実演する川村将紀さん=兵庫県加古川市立青少年女性センターで2019年11月29日、幸長由子撮影
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会いに行く返礼品で提供される「神戸ビーフ」の調理例。事前に打ち合わせし、好みに応じて調理方法や肉の種類も変えられるという。=兵庫県加古川市立青少年女性センターで2019年11月29日、幸長由子撮影

 兵庫県加古川市は29日、ふるさと納税で地元業者が寄付者の自宅などに出向いて地場産品を渡し、市公認で地域のPRを行う「会いに行く返礼品」の提供を始めた。市内の和牛精肉店の職人、川村将紀さん(39)が特産の高級和牛「神戸ビーフ」などを調理しながら地元の魅力も熱く語る。総合サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクによると、業者が市公認でPRまで行うのは全国初という。

 市内に神戸ビーフ加工の「食肉センター」があり、肥育農家もいることから、市はこれまでも神戸ビーフなどを返礼品に設定。しかし、全国に多様な返礼品がある中で「発送だけでは市の魅力を知ってもらえない」のが悩みだった。対策を話し合う中で、川村さんらから「良さを知る人が直接説明したらどうか」と提案があった。

 対象は市への50万円か100万円の寄付者。職人歴17年でビストロでの勤務経験もある川村さんが、寄付者の自宅で肉や副菜のおいしい食べ方を紹介、同市の見どころや産業も説明する。担当者は「加古川に『会いに来る』人が増えれば」と期待している。問い合わせは加古川市産業振興課(079・427・9756)。【幸長由子】