森山氏が取締役の警備会社、福井前知事のパーティー券を130万円分購入
by 毎日新聞関西電力と福井県の幹部に多額の金品を贈っていた同県高浜町の元助役、森山栄治氏(故人)が取締役を務めていた同町の警備会社が、西川一誠前知事の政治資金パーティー券を少なくとも計130万円分購入していたことが29日、明らかになった。
県選挙管理委員会が同日公表した2018年の政治資金収支報告書によると、政治団体「福井経済産業政治連盟」(今年8月解散)などが18年3月、西川前知事の政治資金パーティーを福井市で開催。警備会社は同政治連盟から100万円分のパーティー券を購入していた。同政治連盟の関係者は取材に「森山氏のことは今回の騒動まで知らなかった」としている。更に10年の政治資金収支報告書では、この警備会社は政治団体「西川一誠後援会連合会」(今年7月解散)からも30万円分のパーティー券を購入していた。
西川前知事は4月の知事選で5選を目指したが、杉本達治知事に敗れた。金品受領問題で県が設置した調査委員会によると、西川前知事は森山氏からの金品受領はなかったと回答した。【大森治幸、塚本恒】